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永代経について

  『永代経』とは、そのような名前のお経があるのではなく、『永代読経』の略で
『永代にお経が読まれる』という意味です。そこから『お寺が永代に存続し、み教えが大切に
受け継がれるように』という願いが込められた意味にもなりました。      
(1) お寺が、永代に護持されていくこと。

(2) 子や孫が、代々み教えを聞き慶ぶこと。             

この二つが『永代経の心』だと言ってよいでしょう。そうした願いと志を持って
ある程度のまとまったお金や、仏具などをお寺に進納されるのが『永代経懇志』
であり、その伝灯の懇念を受けて、お寺が営む法要が「永代経法要」です。

『永代経』のご懇志は、忌明けや年会回要等を機縁として納められるのが一般

的です。また『永代経懇志』は「故人のために納める」というのではなく故人

の「永代にみ教えが伝わるように」との遺志を受けた施主が「故人になり代わ

って納める」ものです。したがって、尊いお念仏のみ教えを伝えて下さったご先
祖の遺徳を偲び、私自身が聞法に励んで、今度はその法灯を子孫に伝えて行って
こそ、その名の通り『永代経』と言い得るのです。   






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